※ネタバレしています※
ストーリー
子供の頃から吸血鬼映画が好きなネヴィルはもてない男。
ある日、彼のデートの誘いにOKしてくれた夜間大学の同級生:マーガレットに噛まれ(彼女は吸血鬼だった)、死んで本物の吸血鬼となる。
吸血鬼になったものの、なかなか獲物の女を誘うことができない(元々、もてない男なので)。
吸血鬼が、自分が念じたどんな姿にもなれることに気づいたネヴィルは、女の姿になって、なんとか獲物を捕らえることができた。
しかし、男の姿で女をひきつける技術も鍛えようと、ベラ・ルゴシ風の、女が魅入られる男を頑張って演出しようとする。
ベラ・ルゴシ風になったネヴィルは、クラブ「ドラキュラ城」で、女に肩を叩かれる。女の様子は、なぜかネヴィルのすべてを見透かしているようだったが、それでも連れ出すことに成功。
しかし、彼女とのやり取りで、ネヴィルは主導権をとることができない。
彼女は「ドラキュラよ」と名乗り、ネヴィルの血を吸う。
女は、血を吸うためにプライドも何も捨て去った本物のドラキュラだった。
登場する吸血鬼の特徴
- 皮膚が冷たい
- 鏡に映らない
- 死臭がする
- 日光が苦手
- 首から血を吸う(ドラキュラ)
- 股間から血を吸う(マーガレット)
- 毎晩、自分が念じた姿形で、墓から出現できる。所有物も念じたままに所有できる。(例:高級車に乗る美男子を念じれば、そのとおりになる。車もちゃんと出現する)毎晩違う姿になることも可能。ただし、一度形を持って外に出てきたら、その日は一日その格好を変えられない。(例:美男子で墓から出たら、その日はずっと美男子)
- ドラキュラ型(ていうか、ドラキュラ本人も登場)
邦訳状況
竹書房文庫「妖魔の宴 ドラキュラ編1」に収録。嶋田洋一訳。現在絶版