噛む

アントニ・バウチャー(Anthony Boucher)

主人公タラントは、西部のある町にやってきたばかり。
度々、視野の隅に、茶色の細長いものが動くのを見るので、「目が疲れている」と感じている。
タラントが、町の人々のたまり場となっている酒場で、「カーカーじいさんの家」に住んでいると言うと、とたんに客達は静まり返る。
「カーカーの家」は、荒れて住める状態ではないので、今はテント暮らしをしていて、これから小屋を建てようと思う、と話すと。「カーカーの家の中に、決して入ってはいけない」と言われ、「カーカー」の家の妙な話を聞かされる。
カーカーの家(砂漠の入り口にある)に寄った者は、ほとんどそこで行方不明となる。白骨が後から見つかることもある。その骨には、噛み跡が付いている。軍隊が出動しても、カーカー族はいなくならない。不死なのかもしれないetc……。
これを、ただの伝説みたいなものと思ったタラントは、昔の仲間をカーカーの家に誘い込み、殺してしまう。(みんなが恐れている家なので、多分死体が見つかることはない)
しかし、仲間を殺したタラントは、そこに潜んでいたカーカーを見てしまった。(後は読んでのお楽しみ)

●登場する吸血鬼の特徴
・姿は、細長くて茶色。生きているミイラみたいな姿。
・人間なのかどうかも不明。つまり、非ドラキュラ型である。
・噛む力が強い。人の体を噛んで、決して離さない。
・肉眼でとらえられないほど、動きが早い

《邦訳状況》
角川文庫「怪奇と幻想 第一巻 吸血鬼と魔女」に収録。常盤新平訳。現在絶版。

●月刊ペン社「恐怖と幻想 1」に収録。常盤新平訳。現在絶版。
Amazon.の月刊ペン社「恐怖と幻想 1」

●「別冊宝石 №108」に収録。長町一郎訳。

●論創社「タイムマシンの殺人」(A・バウチャー短編集)に収録。白須清美訳
Amazon.の、論創社「タイムマシンの殺人」

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