※ネタバレしています※
ストーリー
吟遊詩人のジェラールは、フルーレットと会うために、アヴロワーニュの森を抜けようとする。
森の中には、フォスフラム城があり、悪い評判のあった城主マランボワと奥方が眠っていると言われ、吸血鬼が出るという噂もある。
森の中でジェラールは、悪漢に襲われている婦人を助けるが、その婦人も悪漢も消え失せてしまい、「自分は魔性の者に関わった」と気づく。
樺の木の棒(魔よけになる)だけを武器にし、恐怖を覚えながら進むジェラールの前に、怪しげな城が現れ、城主マランボワに、無理やり城内に招かれる。城内には、おびえたフルーレットと、従者のラウール、アンジェリクがいた。4人は城内に泊まらされることになる。
夜間、起きていようとした四人は、謎の眠気に襲われ、ラウールとアンジェリクは吸血されてしまった。
朝を迎え、ジェラールは、吸血鬼たちの墓を暴き、樺の木の棒を杭にして胸を刺す。
吸血鬼たちが滅びると、今まであったと思っていた城が消えうせ、城は幻想であったことが分かった。
登場する吸血鬼の特徴
- 青白い顔
- 真っ赤な唇
- 小さく、とがった牙のような歯
- 首から吸血する
- 吸血した者を吸血鬼化させる
邦訳状況
原書房「吸血鬼伝説 ドラキュラの末裔たち」に収録。井澤真紀子訳。