*

黒の啓示

公開日: : 吸血鬼小説

カール・ジャコビ

※ネタバレしています※

主人公は、ふらりと入った骨董店で、不思議な本に魅せられ、「売ることはできない」と言う店の主人を説き伏せて借り受ける。
本は、骨董店の主人の弟、アレサンドロ・ラーラの書いたものだった。(骨董屋の主人が言うには、アサンドロは原因不明の病気で衰弱し、狂死した)
本の最初のページには、血で書いたような赤い文字で、なぞめいた言葉が書かれていた。
内容も、まったく奇怪で理解しがたい文で、不安を掻き立てられた主人公は、ふらふらと夜の街に出て行き、入り込んだ屋敷の中で、犬を連れた不思議な女:パウルに出会う。パウルは、自分と弟の身の上を話したが、突然消えてしまう。
次の日もパウルに会いに行き、彼女の写真を撮ると、彼女は怒り狂って去る。現像した写真には、彼女の姿は写っていなかった。
それから主人公は寝込んでしまい、医者の診断は「貧血症と思われる。首に小さな傷がある」。
病床で、ラーラの本を最後まで読むと、「パウルとそのは吸血鬼だ」との文字があり、主人公は自分もその餌食になったことに気付く。

●登場する吸血鬼の特徴
・写真に写らない
・首から血を吸う
・昼間は、棺の中で寝ている
・胸にを打って殺すことができる

《邦訳状況》
●新人物往来社「真紅の法悦」
に「黒の告白」のタイトルで収録。
●原書房「吸血鬼伝説 ドラキュラの末裔たち」に収録。仁賀克雄訳。

関連記事

二階の下宿人

レイ・ブラッドベリ作 ※ネタバレしています※ 11歳の少年、ダグラスは、おばあさんが鶏を

記事を読む

蝙蝠

岡部道男作の、「ドラキュラ三話」の一つ。 ※ネタバレしています※ 母親に叱られて家に帰れ

記事を読む

変身

ラムジー・キャンベル(Ramsey Campbell)作 ※ネタバレしています※ 「おれ

記事を読む

吸血鬼の夢

ディック・ロクティ作 ※ネタバレしています※ 引退した俳優(吸血鬼が当たり役だった)バイ

記事を読む

吸血鬼

ジャン・ミストレル作 ※ネタバレしています※ 1757年、騎士ド・ヴィーユ・ヴェールは、

記事を読む

血の末裔

リチャード・マチスン作 ※ネタバレしています※ ジュールスは、吸血鬼になりたくてたまらな

記事を読む

かわいいベイビー

カレン・ロバーズ作 6歳のピーターは、両親がルーマニアから連れてきて養女にした妹が好きになれな

記事を読む

ランプリング・ゲートの主

アン・ライス(Anne Rice)作 ※ネタバレしています※ リチャードとジュリーの兄妹

記事を読む

血税の島

ルイ=セバスチャン・メルシェ作 ※ネタバレしています※ 血合いソーセージを食べ過ぎた人の

記事を読む

ドラキュラの客

ブラム・ストーカー作 ・「吸血鬼ドラキュラ」執筆の際に副次的にできた物語。ハーカーがドラキュラ

記事を読む

PAGE TOP ↑