ダイアナ・L・パクスン作の吸血鬼小説。
ストーリー
スウェーデンのとある渓谷にある農場を持つフレイディスとカルヴには、鼻つまみ者の隣人がいる。隣人夫婦(ガムルとウーラ)は魔法を使って他人の牧場の生産物を搾取したため、怒った谷の人々から討伐の対象となり、家に火をつけられた。燃える家から飛び出したウーラは、吸血獣となりはてて、家畜や人々を襲い始める。
谷と家族を守るために、魔法の知識を持つフレイディスは吸血獣に立ち向かう。
登場する吸血鬼の特徴
- 吸血獣は、ウーラの身代わり的な存在。つまり、ウーラ本体とは別に存在している。本体を破壊すると吸血獣も死ぬ
- 本体は、心臓に杭を打ち、手足を柳の木に縛って水に沈めて滅ぼされる
- 吸血獣の姿は「頭の真ん中に吸盤のような裂けめ(=口)がある」「腐った獣皮の山のよう」だが、形をある程度自由に変えられるらしい
- 大蒜が苦手
- 犠牲者には吸血跡の傷がある
- 魔法封じのルーン文字が効く?
- 動物の血を求めている(人間でなくても可)
- 銀が苦手(ブローチのピンレベルでも護身に使える)
- 悪臭を放つ
邦訳状況
扶桑社ミステリー「死の姉妹」に収録。小林理子訳。