(ドクターワトスンが書いた態の)ローレン・D・エスルマン作の小説。
「シャーロック・ホームズ対ドラキュラ」のストーリー
「吸血鬼ドラキュラ」に、実はホームズも参戦していたというストーリー。
基本的には丁寧に「ドラキュラ」のストーリーをたどって、そのあちこちにホームズが絡み、ドラキュラのイギリス脱出の直前に、緊迫した「ホームズ対ドラキュラ」の一戦があったという物語だが、のちにストーカーが「ドラキュラ」を出版した時に、ホームズが絡んだ部分はばっさりと削られていましたとさ、という設定になっている。
本作の著者は、エスルマン曰く、ワトスン博士である。彼の遺品がオークションにかけられたときに、エスルマンがダンボール箱を一つ落札し、その中から自筆原稿が発見された、のだそうである。
登場する吸血鬼の特徴
- 闇の中で目が赤く光る
- 顔色は青白い
- 犬歯が長くとがっている
- 喉を噛んで吸血する
- 胸に杭を打たれると死ぬ
- 動物に姿を変えることができる
- 塵や水蒸気に姿を変えることができる
- 十字架が嫌い(その他の聖なるものも嫌い)
- 大蒜が嫌い
- トリカブトが嫌い
- 昼間は活動できない
- 故郷の土の無い場所では眠れない
- 霧・風・嵐などを操ることができる
- 動物を操ることができる
- 怪力
- 流れる水の上を渡ることができない
その他情報
- 「ドラキュラ」をかなり忠実になぞっていく物語なので、ドラキュラ伯爵はもちろん、ヘルシング教授、ルーシー、ミナ夫人、ハーカー、セワード、キンシー、アーサーなどの面々が登場する
- ホームズ探偵譚でもあるので、ドクターワトスン、ワトスン夫人、ハドスン夫人など、ホームズ物語でおなじみの皆さんも登場する
- 5章で、吸血鬼書を読むホームズにお目にかかれる
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