吸血鬼にちなんだ料理と言えば、なんと言ってもパプリカ・ヘンドル。
ブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」の冒頭に登場するため、印象の強い料理である。
「吸血鬼ドラキュラ」の主人公:ジョナサン・ハーカーは、この料理を気に入り、調理法を聞いて、婚約者ミナに教えようと日記に記している。
ハーカーの記述からわかることは、
- ハーカーが、パプリカ・ヘンドルを食べるのは、クラウゼンブルグのホテル・ロエール
- パプリカ・ヘンドルは、トウガラシで調理したチキンである
- 辛いらしい(後で喉が渇くとのこと)
- ホテルの給仕いわく、「この土地の郷土料理」。カルパチア地方ではどこでも出るらしい
パプリカ・ヘンドルのレシピは、ネットで探してみても見つからなかった。しかし、以前挨拶程度の話しをしたルーマニアに住んだことのある方には、
「ごく普通の料理です」
と聞いたので、ちゃんとルーマニアで食べられている料理であることは間違いない。
ネットで見つけたレシピでは、パプリカーシュという料理があり、これがパプリカ・ヘンドルに近いのではないかと推測している。(推測ですみません)
パプリカーシュは、ルーマニアやハンガリーなどで食べられているチキンのパプリカ煮込みである。(参考:パプリカーシュ)