ローストチキン

ブラム・ストーカー「吸血鬼ドラキュラ」で、ドラキュラ城に主人公ハーカーが着いた夜、ドラキュラ城で振舞われる料理のメインディッシュ。

ハーカーの日記には、「けっこうなローストチキン」と書いてあるところを見ると、うまかったらしい。

このローストチキン、どんな味だったのかまでは、詳しく記されていない。
そして、ハーカーが、ドラキュラ城に着くまでの道中で、毎回の食事に出て来たパプリカが、このローストチキンには添えられている様子がない。伯爵が、「英国のお客さんだから」という理由で、パプリカを添えなかったのだろうか?

この料理は、正真正銘ドラキュラ伯爵お手製なのである。
ハーカーの前では、「料理人が作った」風なことを言っているが、ドラキュラ城には、伯爵のほかに人間はおらず、伯爵しか作る人はいないのだ。
(数日後、ハーカーは実際に、料理の支度をしている伯爵の姿をばっちり見てしまい「ほーらね」みたいなことを日記に書いている)

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