黒の啓示

カール・ジャコビ

※ネタバレしています※

ストーリー

主人公は、ふらりと入った骨董店で、不思議な本に魅せられ、「売ることはできない」と言う店の主人を説き伏せて借り受ける。

本は、骨董店の主人の弟、アレサンドロ・ラーラの書いたものだった。(骨董屋の主人が言うには、アサンドロは原因不明の病気で衰弱し、狂死した)
本の最初のページには、血で書いたような赤い文字で、なぞめいた言葉が書かれていた。

内容も、まったく奇怪で理解しがたい文で、不安を掻き立てられた主人公は、ふらふらと夜の街に出て行き、入り込んだ屋敷の中で、犬を連れた不思議な女:パウルに出会う。パウルは、自分と弟の身の上を話したが、突然消えてしまう。

次の日もパウルに会いに行き、彼女の写真を撮ると、彼女は怒り狂って去る。現像した写真には、彼女の姿は写っていなかった。

それから主人公は寝込んでしまい、医者の診断は「貧血症と思われる。首に小さな傷がある」。
病床で、ラーラの本を最後まで読むと、「パウルとそのは吸血鬼だ」との文字があり、主人公は自分もその餌食になったことに気付く。

登場する吸血鬼の特徴

  • 写真に写らない
  • 首から血を吸う
  • 昼間は、棺の中で寝ている
  • 胸にを打って殺すことができる

邦訳状況

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