俳優。舞台、映画でドラキュラ伯爵を演じた。
1977年にブロードウエイで「ドラキュラ」の主役を演じ、この舞台が好評だったため後に映画化(1979年)されることになり、舞台で主役を務めたランジェラが、映画でもドラキュラ伯爵を演じることとなった。
残念ながら、映画の方は、舞台のような大好評にはならなかったが、日本で封切ったときには、宣伝が盛んに行われたため、「ランジェラ=ドラキュラ映画の人」という印象を持っている人は今でもいる。(アメリカの大衆が持っているランジェラの印象は、「偉大な舞台俳優」だと思う。日本ほどドラキュラ俳優とは思われていないはずだ)
映画「ドラキュラ」のランジェラは、今風の(1979年当時の)イイ男だった。どう見ても20世紀に生まれたアメリカ人で、東欧の貴族には全然見えなかった。しかし、ランジェラのファンからすると、そういうところが魅力的な、かっこいいドラキュラ伯爵像だったのかもしれない。
ランジェラは、1938年生まれで、この記事を書いている時点で、80歳である。私は、映画「ドラキュラ」の頃のランジェラしか知らなかったために、最近のランジェラのスチールを見て、頭髪がさびしくなっていることに大きなショックを受けてしまった。
でも、柔らかで魅力的なまなざしは、映画「ドラキュラ」当時と変わらず、相変わらずステキな俳優さんである。