「火の柱」に登場する、地球最後の吸血鬼。
1933年に亡くなり、2349年に墓からよみがえった。(ちなみに、生年は1898年。つまり、34~35歳で亡くなっている)
吸血鬼としての特徴
- 呼吸しない(タバコは吸える)
- 涙が出ない
- 顔色が青白い
- 汗をかかない
- 1933年に土葬されてから、墓の中で、意識も聴覚も持っており、埋められた憎しみを400年以上も胸の中で育ててきた
- 吸血鬼を消滅させる「火の柱」(作中で「焼却炉」と呼ばれているもの=火葬場)と、それを作った人間たちを憎んでいる
- 生前のラントリーが、なぜ吸血鬼となったのかは説明されていないが、彼が仲間(=吸血鬼)を増やす方法は、「死体の近くに五芒星を描いて、立てと命ずる」というもの。スタンダードな「吸血で増やす」とは違い、どちらかと言うと魔術的である。ラントリーもこうやって吸血鬼にされた可能性が高い
- 吸血する描写が無い(人を殺すのに、撲殺や刺殺や爆破を手段に選んでいる)
- 吸血の欲求も描写されない
- 仲間=吸血鬼を増やしたい、という欲求は描写されている。地球で仲間を増やすことが無理と判断し、「そうだ火星に行こう」と即決できるのは、彼のもともと性格なのか、それとも「吸血鬼力」なのか?(2349年が舞台の物語だが、ラントリー自身は19世紀の生まれであり、人類が月に到達するだいぶ前に死んだ人である)
- 酒は飲まない
- 十字架や聖書を嫌悪する描写は無い。それどころか、聖書の一説を思い浮かべるシーンがある