吸血鬼の胸を杭で刺すと、吸血鬼は死んで、二度と吸血鬼として現れなくなる。杭の素材は、一般的にはサンザシが使われるが(サンザシが使われる理由は、イエスが処刑されるときにかぶせられた茨の冠がサンザシでできていたから、と言われる)、ロシアでは、ハコヤナギやカエデで作るのが良いとされる土地もある。また、ポプラが良いという説もある。

胸に杭を打つという行為を、現実的に考えると、どんなに先を尖らせたとしても、人の体を突き通すのは、かなり困難かと思われる。映画などでは、「右手にハンマー、左手に杭」を持った人が一人で打っているのをよく見るが、怪力の男性であったとしても、二人以上でするべき仕事のように思う。

特殊な杭を使った吸血鬼退治例

  • 「吸血鬼の家族」では、「ヤマナラシの木で作った杭」と、木の種類が指定されている。(しかし、物語の最後に、ヤマナラシの杭を打たれた吸血鬼が、杭を引きずりながら現れるので、樹木の指定に意味があったのかどうか不明)
    ※ヤマナラシは、ハコヤナギ属の樹木である。
  • 「炎の十字架」では、雄ジカの角で作った杭が使われる
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