コーバーマン

「二階の下宿人」に登場する吸血鬼。(作中で「吸血鬼だ」とは断言されていないが)

彼が町に引っ越してきてから、その町で不審な殺人や失踪事件が起こり始める。
彼は、夜の仕事をし(何の仕事とは書いていないが、身なりは良いようだ)、昼は寝ていて、表でどんなうるさい音がしても目をさまさない。

彼の下宿先の少年、ダグラスに、吸血鬼ではないかと疑われ、殺される。ダグラスは、昼間コーバーマンの部屋に入り込み、寝ている彼を包丁で切り開き、体内から色々な臓器(とうてい人間の臓器とは言えないものだらけ)を取り出したのである。
ダグラスいわく、「臓器を出しただけではコーバーマンは死なず、貯金箱の銀貨を体に入れたら死んだ」とのこと。

作中で、殺人や失踪事件がコーバーマンの仕業であったという証拠はあがらず、吸血のシーンも無く、「コーバーマンが吸血鬼であった」と断定する根拠はどこにもない。しかし、体内にとんでもない臓器があったのだから、人間で無いことだけは確かである。

特徴

  • 昼間は活動しない
  • 普通の食事ができる
  • 銀貨がキライ?
  • 銀の食器がキライ?

「二階の下宿人」収録の短編集

「10月はたそがれの国」

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