「一本足の女」に登場する美しい女の吸血鬼。片足をなくしている(傷跡から、獣に食いちぎられたと思われる)。
血を舐めるのを好むが、自ら犠牲者に噛み付くことはせず、夫に人を斬らせて、血を集めさせる。
(普通の食事もでき、血が無いと活動できないということもないので、厳密に言うと「吸血鬼」とは違うという見方もある)
生い立ちは、本人曰く
「親の顔を知らず、何度か人に拾われてもすぐに捨てられ、乞食をして生きてきた」
とのこと。
美貌のためか、人をひきつける怪しさがある。
片足にも関わらず、男よりも速く走り、船でも追いつけないスピードで泳ぐこともできる。このような、尋常でない力のあるところを見ると、人間ではなく、妖怪や魔物の類である可能性も高い。
血に関しては、グルメ思考で、人間の血しか好まない(犬は嫌いらしい)。また、血を味わうだけで、血の持ち主の性別や年齢を当てることができる「利き血」のような能力がある。