ウィリアム・ドラルド・マック・スワン

いわゆる「ロンドンの吸血鬼」事件(1946~1949)の、最初の被害者。

当時マック・スワンは、ロンドンの郊外トウティングで、賭博場を経営しており、管理人募集の広告を出したところ、応募してきたのが《ロンドンの吸血鬼》こと、ジョン・ジョージ・ヘイグ。ヘイグを採用したのが、スワンの運のつきだった。

1946年秋、スワンは、徴兵を逃れようと、一時的に身を隠す算段をしていて、そのことをヘイグに話した。
スワンは、ヘイグに、特に悪い印象は持っていなかったようで(ヘイグは、すでに詐欺で前科があったのだが)、度々会い、両親にも紹介している。
ある夜、ヘイグのアパートに誘われ、撲殺され、喉を切られて血を吸われた。
ヘイグは、スワンの死体を、ドラム缶の中で酸で溶かし、下水に流した。つまり、スワンの遺体は回収されていない。

スワンは、本人が徴兵のがれしようと思っていたためもあり、突然失踪しても、スワンの両親は特に不審の念を抱かなかった。
ヘイグは、スワンを殺したのは、純粋に「吸血のため」だと手記に書いている。
しかし、スワンの筆跡を真似た偽造書類により、スワン家の土地を売り、大金を手にしている。

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