ALEDA 妖怪の本(新評 臨時増刊)

吸血鬼好きには、そこそこ有名な雑誌。昭和49年発行。「吸血鬼の本」ではなく「妖怪の本」だが、全体の3~4割くらいが吸血鬼関連記事である。

内容的には、現在の吸血鬼マニアには、物足りないと思われる。ちょっと吸血鬼が好きな人なら当然知っているようなことを、かなり浅く広く紹介している。なので、濃ゆい吸血鬼情報本を所有している人は、本書を頑張って入手しても、あまりメリットはないかもしれない。ただし、吸血鬼本を網羅したいと考えている人は、現存しているうちに入手する方が良い。

目次から、「吸血鬼」「ドラキュラ」の文字を含むものを書きだしてみると、

  • 吸血鬼の女 ホフマン
  • ドラキュラ・ドラキュラ アルトマン
  • ドラキュラ城への招待 矢野浩三郎
  • 反ドラキュラ両忘関 真崎・守
  • 吸血鬼の復権 扇田昭彦
  • 吸血鬼百科 小宮卓
  • 吸血鬼映画のエロチシズム 佐藤重臣
  • 私のドラキュラ 赤瀬川原平/鈴木いづみ/嵐山光三郎

上の記事以外にも、吸血鬼について書かれている記事は多数ある。

個人的に気に入ってるのは、「妖怪新聞」というパロディ記事。「パロディ記事」というか、新聞の体裁になっているおふざけページである。この記事、ものすごく当時の気配が色濃く感じられる。

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