ウルトラセブンと吸血鬼ドラキュラ

ウルトラセブンがらみの、ドラキュラネタを二つ。

ウルトラセブン第7話「宇宙囚人303」に登場する「キュラソ星人」のネーミングは、ドラキュラにちなんだものらしい。

私は、ウルトラマン関係に詳しくないので、「キュラソ星人」についてネット等で調べてみたところ、キュラソ星人は、特に吸血宇宙人ではなかった。

それなら、なぜドラキュラにちなんだのかがよく分からない。
ちなみに、キュラソ星人は、ガソリンを食料にしている宇宙人であり、無理にドラキュラとの類似点を挙げるとすれば、「液体を吸うイメージ」が共通している。
しかし、それだったら、「液体関係」なら、なんでも被るわけであり、やはりドラキュラを引いてくる理由がわからない。

てゆーか、本当は、お酒の「キュラソー」から取ったのに、いつしか情報が交錯して「ドラキュラ説」が出て来た、なんて可能性は無いだろうか?

「ウルトラセブン ドラキュラ版」というものが存在する。

これまた、ウルトラマンに不案内な人間には、あまりよく分からないのだが、どうやら、第12話のエピソードで、放送によって、
「まるで吸血鬼ドラキュラだな」
というセリフのある版と無い版が存在し、ある版の方を、マニアな皆さんの間で「ドラキュラ版」と呼んでいるらしいのである。

問題の第12話は、「遊星より愛を込めて」というタイトル。登場する宇宙人は、スペル星人といい、母星で起こった被爆事故のため、星民の血液が汚染されてしまい、それを浄化させる目的で、地球人の血を奪いに来る。
これぞ、吸血鬼宇宙人であり、上の項に書いた「キュラソ星人」よりも、断然ドラキュラにふさわしい。

ウルトラに不案内な私の調査が間違っていなければ、日本で放送されたときには、「まるでドラキュラ」というシーンは、どうやら無いのだ。
アメリカのケーブルテレビTNT(英語吹き替えで放送)で、このエピソードが放送されたときに、初めてそのようなせりふを入れて放送されたらしい。なぜ、日本で放送しなかったものを、海外の局で放送したのか、その経緯が謎である。私にも謎だが、マニアの皆さんの間でも謎のようである。

なぜか、「日本で放送したのと同じシーンに、TNTが勝手に〈ドラキュラ〉のセリフを入れた」のではなくて、そのシーン自体が、日本では未放送なのである。つまり日本では、撮ったもののカットして放送したシーンなのだろう。それが、なぜ海外で日の目を見たのだろうか。
ちなみに、円谷プロは、TNTでの放送を、「海外での正式なウルトラセブン放送」としてはカウントしていないそうである。

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