スティーヴン・アトリー(Steven Utley)作
※ネタバレしています ご注意ください※
ストーリー
エーリッヒは、ヨーロッパからアメリカに来たばかり。
アメリカには危険な輩がいるとか、売春婦が夜の街に立っているとか、アメリカ人が他人のことに無関心であることなどの知識だけがある。
ある夜、セントラル・パークの中を散歩していたら、強盗に襲われた。強盗に胸を刺されるが、エーリッヒは、強盗の腕をねじ上げてへし折る。
エーリッヒは、強盗の喉を切り裂いた。
別の夜、エーリッヒは、売春婦に声をかけられ、女のアパートまで行く。彼女を抱きしめて、エーリッヒは、自分の歯を彼女の首に食い込ませた。
エーリッヒは、女の喉を切り裂き、自分の牙の跡を消す。
ニューヨークでは、このような迷宮入り事件が増えることだろう。
登場する吸血鬼の特徴
- 夜だけ活動し、昼は、ヨーロッパから持ち込んだ墓塚で眠っている
- 喉から血を吸う
- 怪力
- コウモリの羽根で空を飛べる
- ナイフで刺されても死なない
- ドラキュラ型
邦訳状況
ハヤカワ文庫「ドラキュラのライヴァルたち」に収録。小倉多加志訳。現在絶版。