アルノルド・パウル事件

1726年に発生した吸血鬼事件。
東欧の土着的な伝承に近いタイプのリアル吸血鬼事件としては、プロゴヨヴィッチ事件と双璧をなす有名な事件である。

セルビアの傭兵、アルノルド・パウルは、トルコで吸血鬼に襲われたと、生前から人に話していた。その吸血鬼被害から逃れるために、彼は吸血鬼の墓から土を取って食べ、自身の血を自分の体に塗りつける処置をしていた。

やがて、パウルは事故で亡くなった(荷馬車から落下した)。その後一か月ほどで、パウルが帰ってきて人を殺しているとのうわさが広がった。
そのため、死後40日後に、パウルの墓が暴かれた。墓の中のパウルは血まみれで、手足には新しい爪が生えていた。心臓を刺すと叫び声をあげた。

吸血鬼と断定されたパウルは、首を切られ、その場で体を燃やされ、遺灰は川に流された。

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