※ネタバレしています※
「マント」のあらすじ
ヘンダースンは、怪しい貸衣装屋で、ハロウィンの衣装を借りる。ヘンダースンが選んだものは、店主が「本物の吸血鬼のマント」と呼んだものだった。貸衣装屋にも関わらず、店主はマントを返さなくてもいいと言う。
マントを身に着け、パーティに出かけると、ヘンダースンは自分の気持ちが邪悪なものになっていくのを感じる。他人も、彼の姿におびえるようだ。パーティで知り合ったシーラとともに、パーティで吸血鬼を演じているうちに、ヘンダースンは吸血の欲求さえ覚え始める。
自分の変化に戸惑う彼は、「近隣から怪しげな店と恐れられていた貸衣装屋が全焼し、地下室から土の入った棺の中に骸骨が見つかった」と書かれた新聞の号外を見かけ、自分が「本当の意味の吸血鬼のマント」を着ており、それに取り込まれかけていることに気づく。
パーティーの間に、気を許せるようになったシーラに、自分のマントの力を話すと、シーラは「私と同じ店で借りたのね」と言い、ヘンダースンの首筋に歯を当てた。
「マント」に登場する吸血鬼の特徴
- 鏡に映らない
- 土の入った棺の中で眠る
- 青白い顔
- 首から血を吸う
「マント」の疑問点
マントを着ることにより吸血鬼化した者に吸血された場合、やはり死んだら吸血鬼になるのだろうか?
「マント」の邦訳状況
●原書房吸血鬼伝説 ドラキュラの末裔たちに収録。仁賀克雄訳。