ブラム・ストーカー作「吸血鬼ドラキュラ」の登場人物。
テキサス生まれのアメリカ人。
陽気でのんきだが、真心と勇気のある紳士。
愛していたルーシー・ウェステンラ(プロポーズしたが断られた)がドラキュラ伯爵に殺され、ヴァンパイア・ハンターの一員になる。
追い詰めたドラキュラ伯爵に、ジョナサン・ハーカーとともにとどめをさすが、自分も負傷し、亡くなってしまう。
勇敢に戦った彼の名は、ハーカー夫妻の息子に受け継がれた。
キンシーは、物語の中で、ヴァンパイアハンター側から出た唯一の死者であるためか、後世の物語作家には興味深い存在として映るようで、「ドラキュラ」のパロディやパスティーシュ作品には、キンシーに注目しているものが少なくない。