「血の季節」に登場する吸血鬼。全編にわたって登場する主人公でありながら、名前が明らかにされていない。
少年時代に、駐日ヘルヴェティア公使の子供たち(フレデリッヒとルルベル)と親しくなる。公使館に泊まった際に、吸血鬼化したヘルヴェティア公使夫人の姿を目撃している。
昭和20年に、ヘルヴェティア公使館付近で空襲にあい、焼夷弾を受けて倒れた夢うつつの中で、ルルベルらしき女に吸血される。
その後、広島に疎開するが、被爆し、その際に、役所の誤りで(本当に誤りだろうか?)死亡者扱いになり、戸籍も無いままに孤独に生きてきた。
昭和五十×年に、少女を殺害した罪で逮捕され、死刑となる。死刑後は、土葬を希望し、その望みはかなえられた。
吸血鬼としての特徴
- 夜型(昼間も、動けないわけではない)
- 犬歯がとがっている
- 鏡に映らない
- 気に入りのタバコは「ゴールデン・バット」(蝙蝠つながり?)