スティーヴ&メラニー・テム作の吸血鬼小説。
ストーリー
※ネタバレ気味です
エリザベスのママは、半年前に死んだはずなのに、家に戻ってきている。パパも、弟のマークも、なぜかそれを当然のように受けとめている。戻ってきたママは、対外的には死んだことになっているまま、家の中では以前のママと同じようにふるまう。しかし、本質的に別人のようになっていることが、エリザベスにははっきりと分かる。
ママは、マークを殺し、パパまでも殺し、今はマークと二人で、エリザベスを狙っている。
登場する吸血鬼の特徴
- 犠牲者を両腕で抱きしめて血を吸うらしい。厳密に言うと、「吸血」なのかどうか分からない行為であるが、これをされると、犠牲者は何か生気みたいなものを吸い取られたようになる。吸われている間、特に痛みなどは感じないようだ(マークは抱きしめて吸われている間、普通に朝食を摂り続けている)
- たまに四つん這いで移動する
- 吸血した相手を、吸血鬼にできる
- 人間として一度死んでから、吸血鬼として復活してくる
- 多分、亡くなった時に火葬して体を灰にしてしまえば、吸血鬼にはならずに済むらしい
邦訳状況
扶桑社ミステリー「死の姉妹」に収録。宮脇裕子訳。