マイケル・クーランド作の吸血鬼小説。
ストーリー
アルメリックは、12歳のある日、育った土地から引っ越すと母ロザリスに告げられ、母子は少ない従者を連れて、夜逃げ同然に家を出る。
アルメリックは、なぜ引っ越すのか母に尋ねるが、母は明瞭には答えない。
自分たちはなぜ逃げるのか? 母はなぜ自分の首を噛むのか? なぜ引っ越し先で偽名で暮らすのか?
アルメリックの疑問は、徐々に明らかにされていく。アルメリックは何の血を受け継いでいるのか?
登場する吸血鬼の特徴
- 首から血を吸う
- 血以外の、普通の食物も食べられる(アルメリックは、普通の食事で大人になっている)
- 手話のような、独自の吸血鬼言語を持ち、吸血鬼間でしぐさだけの意思疎通をする
- 怪力
オオカミ人間
本作では、オオカミ人間の存在にも言及されている。下は、ロザリスの語るオオカミ人間情報。
- 変身できる
- 古くから存在している
- 判断力が欠けていたために滅びかけている
邦訳状況
扶桑社ミステリー「死の姉妹」に収録。宮脇裕子訳。