※ネタバレを含みます
「吸血鬼の花嫁」のあらすじ
あるお城の王様の末娘の結婚相手の若者が、実は吸血鬼であった、というお話。最後は、ちゃんと
「二人はいつまでもいつまでも仲良く暮らしました」
に落ち着く。
登場する吸血鬼の特徴
- 吸血鬼となった姿を見られると、見た人間の血を吸わずにいられない。(それができないと、自分の体が滅びてしまう)
- 帽子の中に、「胸の扉を開ける鍵」があり、他人がそれを使って「胸の扉」の中を見ると、吸血鬼は人に戻ることができる(すごい設定だ)
- 吸血鬼の「胸の扉」の中は真っ暗で、多くの人がうごめいている気配がする(ものすごい設定だ)
「吸血鬼の花嫁」物語の特徴
- 典型的な「お姫様が、命がけで愛する人の運命を救う」ストーリーである
- 吸血鬼になった若者は、愛ゆえに花嫁の血を吸えない、というシーンがあり、映画界が「吸血鬼もの」の中に見出したメロドラマ性と同じものが、民話の段階ですでに現れていることが見て取れる
- ブルガリアの民話としては、比較的メジャーな方らしい