ブラム・ストーカー作「吸血鬼ドラキュラ」で、ボルゴ峠からドラキュラ城に、主人公ジョナサン・ハーカーを、馬車で連れて行くドラキュラ伯爵が(御者に化けてるけど、実はドラキュラ自身が馬車を駆っている)
「夜は冷えるので、スリヴォヴィッチでも……」
と、お酒を勧めるシーンがある。
スリヴォヴィッチ=slivovitz とは
スリヴォヴィッチ(slivovitz)とは、トランシルヴァニア地方で作られる桃のブランデー。無職で、ほのかな苦味を含む味わいとのこと。
ただし、ハーカーは、これに手をつけていないので、味について、「ドラキュラ」の本文には、何も書かれていない。
ハーカーは、
「酒に口はつけなかったが、酒があると思うだけで寂しさがまぎれた」
と、日記に記している。
スリヴォヴィッチは日本でも飲める?
日本で、slivovitzを入手したり、お店で飲むことは、できなくはないが、置いている店はなかなか限られる。(今、楽天とヤフーショッピングで検索してみたが、いずれも0件ヒット)
ボトルで購入するなら、酒類が充実しているデパートとか、酒のヤマヤみたいな専門店でマメに探すしかないだろう。
このお酒が飲めるお店は、残念ながら具体的に挙げることはできないが、slivovitzが国内で販売されている以上、無いとは言えない。