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影のない男

公開日: : 最終更新日:2014/12/23 吸血鬼小説

シーバリー・クイン

※ネタバレしています※

オカルト研究家のジュール・ド・グランダンは、トロウブリッジ医師とともに、ノーマン夫人主催のパーティーに出席する。グランダンは、なぜか初対面の男、チェルニー伯爵に興味を持つ。
その二週間後、ノーマン夫人から「客人のガイ・エックハートが急病なので来て欲しい」と電話が入る。
トロウブリッジの診察では、エックハートは動脈出血の症状だが、首に小さな穴があるだけで、出血の跡などは見られない。
次の日、町を古くから知る老人に色々な話を聞いていたド・グランダンは、「スゥーデン教会に行こう」と言い出し、教会でサラという女の墓に「にんにくを絶やすな」との文字を見つける。
教会で聞いた説明によれば、「昔、奇怪な死に方をした子供の死に責任があるとされた女の墓」とのこと。牧師は、「少し前に、同じことを聞きに来た人がいる」とのことだった。その話を聞いたド・グランダンは、通りかかった八百屋で、
「生のにんにくをたっぷり欲しい」
と言うが、直前に別の人物に買い占められた後だった。二人はノーマン夫人の屋敷へ行き、再びエックハートが倒れたと聞く。屋敷のメイドは、
「黒い目をした女、サラがエックハートに噛み付いていた」
と証言。エックハートの首には、人間の歯型が付いていた。
ド・グランダンは墓地に飛んで帰り、サラの墓にを打ちつけた。
後日、ド・グランダンとトロウブリッジのもとに、コステロ部長刑事がやってきて、ノーマン夫人の娘、エスターが行方知れずになったと言う。エスターには、付きまとっていた男がおり、八百屋の証言では、「以前に、にんにくを買い占めた男だ」とのこと。ド・グランダンは、にんにくの届け先を聞き出して踏み込み、ツツロン男爵(チェルニー伯爵の本名)を刺し殺してエスターを救う。

●登場する吸血鬼の特徴
・首から血を吸う
・にんにくが苦手
・人間離れした怪力
・充血した真っ赤な目
・鏡にうつらない
・手のひらに毛が生えている
・ドラキュラ型

《邦訳状況》
●原書房「吸血鬼伝説 ドラキュラの末裔たち」に収録。鈴木絵美訳。

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