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最後の手段

公開日: : 吸血鬼小説

デイヴィッド・ドレイク(David Drake)

※ネタバレしています※

リッチモンド大尉と、モーツェック軍曹は、ベトナムで死んだステファン・ランコウスキー一等兵の遺体を、彼の遺族の元に届ける任務に向かう。

ランコウスキーの家族の前で、モーツェックは、淡々とベトナムで起こったことを話す。
小隊で、次々と兵士が謎の死をとげたこと、死んだ兵士に、ランコウスキーが覆いかぶさっているのを見た者がいること、銃で撃たれても、ランコウスキーが死ななかったこと、などをモーツェックが話すが、リッチモンドはまったくわけが分からない。
ランコウスキーの家族(両親と、その娘)は、話すモーツェックを、不気味に見つめている。

小隊のみんなが、ランコウスキーが怪しいものだと気づき、彼を手榴弾で殺した、死体は焼け焦げて、もう存在しない、とモーツェックは話す。
ランコウスキー夫人は、「あんたがステファンを殺したのね」と冷たく言い、三人の女達は二人にじわじわと迫ってくる。
モーツェックは、リッチモンドに「自分は、医者に助からない病気だといわれているが、あんたは窓から逃げろ」と言って手榴弾を取り出す。
リッチモンドが庭に飛び出した後、家は炎に包まれた。

●登場する吸血鬼の特徴
・銃弾で死なない
・多分、手榴弾のように、死体が焼け焦げてなくなるような方法で殺すと、蘇れない
・首から血を吸う

●備考
この物語の中には、「吸血鬼」という言葉は一度も出てこない。吸血鬼ファンには、状況的に「吸血鬼だ」と分かるが、読みなれていない読者だと、リッチモンド大尉のように、まったく意味が分からない人がいると思う。(しかし、吸血鬼ファンには、そこがじわじわと怖い)

《邦訳状況》
ハヤカワ文庫「ドラキュラのライヴァルたち」に収録。小倉多加志訳。現在絶版。

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